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たけぞうBLOG

docker-mailserverにメールアドレスを追加する手順 〜setup email add・エイリアス・Brevo送信者認証の注意点〜

docker-mailserverにメールアドレスを追加する手順(setup email add・エイリアス)

前回の記事「Proxmox LXC + docker-mailserverで自宅メールサーバー構築」で独自ドメインのメールサーバーを稼働させました。今回は2つ目以降のメールアドレスを追加する手順を解説します。ドメイン単位の設定(DNS・DKIM・TLS・リレー)は済んでいるので、新しいアドレスはコマンド1発で使えるようになるのがポイントです。

目次

前提

  • docker-mailserver が稼働する LXC(コンテナ名 mailserver)が Proxmox ホスト上で動いている
  • ホスト(Proxmoxノード)から pct exec でコンテナ内コマンドを実行する形を取ります

アカウントの追加

新しいメールボックスを作るのは setup email add です。パスワードを省略すると対話プロンプトになるため、シェル履歴にパスワードが残りません(推奨)。

# 対話形式(パスワードはプロンプトで2回入力)
pct exec 101 -- docker exec -it mailserver setup email add [email protected]

# 一括形式(引数で渡す。履歴に残るので非推奨)
pct exec 101 -- docker exec -it mailserver setup email add [email protected] 'P@ssw0rd'

# 登録済みアカウントの一覧
pct exec 101 -- docker exec mailserver setup email list

これだけで 受信は即OK です。MX・SPF・DKIM・TLS はドメイン単位で設定済みなので、アカウント単位では追加設定がありません。

作ったアドレスの使い方

場面方法
ウェブメールログイン画面でユーザー名部分だけ入力(ドメイン自動補完の設定にしていれば)
メーラー(Thunderbird等)受信: IMAP 993(SSL) / 送信: SMTP 587(STARTTLS) / 認証IDはフルアドレス、サーバ名は mail.example.com

送信時の注意: DKIMは自動、BrevoのSender登録だけ忘れずに

DNS関連はドメイン単位なので、新しいアドレスからの送信でも OpenDKIM が自動的に s=mail, d=example.com の署名を付与します。ここは何もする必要がありません。

一方で、SMTPリレーに Brevo を使っている場合は注意が必要です。Brevo 側に送信者(Sender)が未登録のアドレスから送ると拒否されることがあります。Brevo ダッシュボードの「Senders & IP → Senders」に新しいアドレスを追加し、確認メールを承認しておきましょう。

送れない場合の切り分けはこの2つ:

# キューに滞留していないか
pct exec 101 -- docker exec mailserver mailq

# リレー周りのログ
docker logs mailserver 2>&1 | grep -iE "brevo|relay|status=deferred" | tail

メールボックスを作らない「別名」(エイリアス)

「新しいメールボックスは要らないけれど [email protected] でも受け取りたい」という場合は、既存アカウントへ届く別名(エイリアス)を定義する方が手軽です。Brevo の Sender 登録も不要です(自分から送らない宛先のため)。

# [email protected] を [email protected] に届ける
pct exec 101 -- docker exec -it mailserver setup alias add [email protected] [email protected]

# 任意のアドレスを全部既存アカウントに集める(キャッチオール)
pct exec 101 -- docker exec -it mailserver setup catchall add example.com [email protected]

削除とパスワード変更

# パスワード変更(対話プロンプト)
pct exec 101 -- docker exec -it mailserver setup email update [email protected]

# アカウント削除
pct exec 101 -- docker exec -it mailserver setup email del [email protected]

# エイリアス削除
pct exec 101 -- docker exec -it mailserver setup alias del [email protected]

運用メモ

  • アカウント情報はホスト側のクレデンシャルファイルに追記して一元管理しておくと安心
  • メールデータは Proxmox の週次 vzdump バックアップに込みで保存される(追加作業は不要)
  • 追加直後の動作確認は、自分宛に送受信テスト → DKIM 署名の確認(Gmailの「メッセージ原文を表示」)が早道

まとめ

docker-mailserver のアカウント管理は setup コマンドに集約されていて、ドメイン単位の設定が済んでいれば email add 1発で新しい宛先が増やせます。大量に発行する場合もシェルのループで回せるので、家族用・用途別アドレスの整理にも向いています。迷ったら「受信専用ならエイリアス、送信もするならアカウント+Brevo Sender登録」と覚えておくと良いです。

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