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WSL2 で Windows Terminal をカスタマイズして使いやすくする方法

背景

WSL2を利用する際、多くの開発者はWindows Terminalを使用します。標準の設定のままでもターミナルとして機能しますが、フォントや色テーマ、タブ管理などを調整することで、作業効率や視認性が向上します。本記事では、Windows Terminal の設定ファイル(settings.json)を編集して、WSL2環境でより快適に zsh やその他のシェルを使うためのカスタマイズ方法について解説します。例えば、Powerlineフォントの導入、カラースキームの変更、スプリット画面の活用などを設定する手順を具体的に紹介します。

手順

  1. Powerlineフォントをインストールする
    まず、ターミナルでプロンプトが崩れないようにするために、PowerlineやNerd Fontのような特殊なアイコンが含まれたフォントをインストールします。公式サイトから好きなフォントをダウンロードし、Windowsに追加します。その後、Windows Terminalの設定画面から該当プロファイル(Ubuntuなど)を選び、fontFaceプロパティにインストールしたフォント名を指定します。
  2. カラースキームを変更する
    デフォルトの色では見づらい場合、テーマをカスタマイズできます。schemesセクションに自分好みのカラースキームを追加し、プロファイルのcolorSchemeにその名前を設定します。ネット上には「One Half Dark」や「Solarized Dark」など多くのサンプルが公開されているので、気に入ったものを取り入れると良いでしょう。
  3. タブとスプリット画面を活用する
    Windows Terminal では同じウィンドウ内で複数のタブやスプリット画面を利用できます。設定ファイルには直接関係ありませんが、ショートカットキー(例:Ctrl+Shift+Tで新しいタブ、Alt+Shift+プラスで分割)を覚えておくと作業効率が上がります。また、起動時に複数のペインを開く設定をactionsセクションで定義することも可能です。
  4. 背景画像や透過の設定
    モチベーションを高めるために、背景画像や背景の透過度を設定することもできます。backgroundImageプロパティに画像ファイルのパスを指定し、backgroundImageOpacityで透明度を調整します。また、useAcrylicacrylicOpacityを使えば、Windowsのアクリル効果を適用できます。

まとめ

Windows Terminalをカスタマイズすることで、WSL2環境の使い勝手は大きく向上します。フォントや配色を変えるだけで目の疲れを軽減でき、タブや分割機能を活用することで複数の作業を効率よく同時進行できます。まずはPowerlineフォントと好みのカラースキームを試し、少しずつ設定を調整して自分だけの快適なターミナル環境を構築してみてください。

  • この記事を書いた人

たけぞう

熊谷に住みながら都内のIT企業でエンジニアをしています。ガジェットやアウトドア用品についてレビューをしていきます。 趣味はスポーツジムでトレーニングやジョギングをすることです。

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