グレーカードって何?
たとえば白いものや黒いものを撮影する場合、オートホワイトバランスで正しく調整されないがあります。カメラの露出計は反射光露出計なので、被写体の反射した光を測定しようとします。その際、光の反射率が18%であることを前提に測定するようになっているため、反射率が18%のグレーカードを使うと正しいホワイトバランス調整が可能になります。
銀一シルクグレーカード
今回、銀一シルクグレーカードというものを使いました。Amazonで1,200円前後で買えると思います。A4サイズのグレーカードが2枚入っていました。他にも色々なグレーカードが販売されているのでお好みで準備してください。
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![銀一シルクグレーカード](https://farm8.staticflickr.com/7283/9463621339_6257cfaf72_z.jpg)
![銀一シルクグレーカード](https://farm6.staticflickr.com/5345/9463620239_9268172764_z.jpg)
銀一シルクグレーカード グレーカードが2枚と説明書が入っていました
グレーカードによるホワイトバランス調整の手順
大まかな作業の流れは以下のようになります。
- D800の撮影モードをM,P,A,Sのいずれかに設定する
- ホワイトバランスの設定を「プリセットマニュアル」に設定する
- プリセットマニュアル取得モードにする
- グレーカードを撮影する
それでは早速はじめてみましょう。
1.D800の撮影モード設定
D800を前提に説明します。まずD800の電源を入れ、撮影モードをM、P、A、Sのいずれかに設定します。ここではM(マニュアルモード)にした想定で進めます。
2.ホワイトバランス設定を「プリセットマニュアル」に設定
![D800](https://blog.takezou.com/wp-content/uploads/2013/08/wb01.jpg)
![D800](https://blog.takezou.com/wp-content/uploads/2013/08/wb02.jpg)
WBボタンを押したままサブコマンドダイヤルを回し、PREに設定します。
このように表示されたらOKです。
![D800](https://blog.takezou.com/wp-content/uploads/2013/08/wb03.jpg)
3.プリセットマニュアル取得モード
![D800](https://blog.takezou.com/wp-content/uploads/2013/08/wb04.jpg)
一度WBボタンを離し、つぎにWBボタンを長押しするとPREという表示が点滅します。
4.グレーカードを撮影
![D800](https://blog.takezou.com/wp-content/uploads/2013/08/wb05.jpg)
この状態で、グレーカードがファインダー全体に映るようにシャッターを切ります。(フォーカスがあっていなくても大丈夫なようです)
液晶画面にGoodの文字が表示されたらホワイトバランス調整の成功です。
![D800](https://blog.takezou.com/wp-content/uploads/2013/08/wb06.jpg)
![D800](https://blog.takezou.com/wp-content/uploads/2013/08/wb07.jpg)
no Gdと表示された場合は調整に失敗しているので、再度グレーカードを撮影してください。
調整が成功したらこのまま撮影を行なってください。
グレーカード調整による撮影例
オートホワイトバランスで撮影したものと、実際にグレーカードを使ったホワイトバランス調整した場合を比べてみました。(どちらの写真もホワイトバランス以外の設定は同一です)
![グレーカード](https://blog.takezou.com/wp-content/uploads/2013/08/wb08.jpg)
グレーカードで調整したもののほうが赤が鮮やかに表現されていますね!
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