はじめに:Linuxって難しい?実はそんなことない
「Linuxって難しそう」「コマンドばかりで覚えられない」と感じていませんか?
確かにWindowsやMacのようなGUI(グラフィカル画面)に比べると、Linuxは文字だけの操作が多く、最初はとっつきにくい印象があります。
しかし一度コツを掴めば、Linuxは軽くて速く、トラブルにも強い最強のOSになります。
この記事では、Linux初心者が最初に覚えるべき基本コマンド10選を、やさしく解説します。UbuntuやFedora、CentOSなど、どのディストリビューションでも共通して使える内容です。
1. pwd:いま自分がどこにいるかを確認
Linuxではフォルダのことを「ディレクトリ」と呼びます。
現在の作業場所を知りたいときは以下のコマンドを使います。
pwd
“print working directory”の略で、今いるディレクトリのパス(場所)を表示します。
2. ls:中身を一覧表示
フォルダ内に何があるかを確認するには次のコマンド。
ls
オプションをつけるとさらに便利です。
ls -l:詳細表示(権限やサイズなど)ls -a:隠しファイルも表示
初心者のうちは ls -la をセットで覚えるのがおすすめです。
3. cd:移動の基本
ディレクトリを移動するときは次のように入力します。
cd ディレクトリ名
例:
cd /home/user/Documents
ひとつ上に戻るときは cd ..、ホームディレクトリに戻るときは cd だけでOKです。
4. mkdir:フォルダを作る
新しいディレクトリを作成するには次のコマンドを使います。
mkdir new_folder
複数同時に作ることもできます。
mkdir dir1 dir2 dir3
5. touch:空のファイルを作る
メモ帳のような空のファイルを作るには次のようにします。
touch test.txt
プログラムや設定ファイルの雛形をつくるときによく使われます。
6. cat:ファイルの中身を見る
ファイルを開かずに中身を確認したいときに便利です。
cat test.txt
長いファイルは less test.txt でスクロールしながら閲覧できます。
7. cp:コピー
ファイルをコピーする基本コマンドです。
cp 元ファイル コピー先
フォルダごとコピーする場合は -r オプションを付けます。
cp -r dir1 dir2
8. mv:移動またはリネーム
ファイルの移動にも名前変更にも使えます。
mv old.txt new.txt
または別の場所へ移動:
mv file.txt /home/user/Desktop/
9. rm:削除(※注意!)
削除コマンドは強力なので注意が必要です。
rm file.txt
フォルダごと削除する場合は -r を付けます。
rm -r old_folder
一度消すと基本的に復元できません。初心者のうちはゴミ箱機能のあるファイルマネージャーから削除した方が安全です。
10. sudo:管理者権限で実行
システムに影響する操作を行うときは「管理者(root)」の権限が必要です。
sudo apt update
UbuntuなどのDebian系Linuxでは、sudo がセキュリティの基本。誤って重要な設定を壊さないように、必ず理解してから使いましょう。
まとめ:10個覚えればLinuxが怖くなくなる
今回紹介した10コマンドは、Linux初心者が日常的に使う操作の9割をカバーします。
最初は「英単語を打つのが面倒」と思うかもしれませんが、慣れると「マウスより速い!」と感じる瞬間が必ず来ます。
次のステップとしては、以下の記事テーマもおすすめです。
- 「Linuxでアプリをインストールする方法(apt・dnf入門)」
- 「ターミナルのカスタマイズで作業効率を2倍にする」
- 「初心者でもできる!Raspberry Piで学ぶLinux実践」
おわりに
Linuxは“難しいOS”ではなく、“自分で自由にカスタマイズできるOS”です。
小さな成功体験を積み重ねながら、少しずつ慣れていきましょう。
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