とある勉強会でUriBeaconなるものが存在することを知ったので、ちょっと調べてみました。
本家(Googleの公式サービスではないようです)
設計思想
簡単に作成でき、近くにあるモノを最もオープンな方法で発見し利用できるようにすることを目標にしているそうです。
UriBeaconは近くにあるスマートデバイスにURIをブロードキャストするための無線アドバタイズのフォーマットです。
- Bluetooth 4.0のアドバタイズ準拠
- iOSとAndroidの低電力スキャンモード互換
- いかなる特定のハードウェアや、ユーザ・エージェント、サービスやモバイルプラットフォームに依存しない
- Apache2.0ライセンスに基づいている
Uriとは?
URIはLocators(URL)またはNames(URN)もしくはその両方に分類されます。
Nameは人名(もしくは政府のID番号)に似ており、一方Locatorは人の住所に似ています。
言い換えれば、URNはアイテムのIDで、URLはそれを発見するための手段になります。
- urn:uuid:f81d4fae-7dec-11d0-a765-00a0c91e6bf6
- https://www.ietf.org/rfc/rfc2141.txt
UriBeaconはその他のURIと同様、HTTP URLs(httpやhttps)、UUID URN(128ビットの汎用ID)に似て、ブロードキャストが可能です。
UriBeaconのデバイスとタグ
多くのモノはUriBeaconをブロードキャストできます。スマホやタブレット、ノートPC、自動販売機、洗濯機のようなスマートデバイスはUriBeaconを組み込むことが可能です。
映画ポスターやバス停、会議室のような他のモノは、(特にUriBeaconをアドバタイズする)小型のハードウェア端末類やタグ類を利用することができます。
短縮URL
ショートメッセージ中の独自サイズのUrlを許容するために、Twitterのツイート中のUrlリンクを自動で短縮する仕様を取り入れています。UriBeaconは自然な短縮URIか、サードパーティサービスによる短縮のどちらか一方が含まれます。
Service | Example | Length | Encoded Length |
goo.gl | http://goo.gl/lNhc7 | 19 | 13 |
bit.ly | http;//bit.ly/a99vaw | 20 | 14 |
is.gd | http://is.gd/EstPlk | 19 | 13 |
t.co | http://t.co/LEGhQ4i0 | 20 | 14 |
短縮URLのほとんどは透過です。ユーザ・エージェントは短縮URLに隠れ、通常URLやタイトルなどに現れます。そして、ビーコンを記述する際、設定ツールは自動的に通常URLを短縮することができます。
Physical Webとの関連
GoogleはUriBeaconをPhysical Webを実現するための手段として考えているようです。モノのインターネット化において、たとえばUriBeaconが組み込まれた自動販売機に近づくと、スマホに決済画面が表示されるような利用シーンが想定されているみたいです。