エレクトロニクス

ロジクールのトラックボール M575Sを分解修理しました

はじめに

ロジクールのトラックボール M575Sのジャンク品を購入したので分解して修理してみました。

ジャンク状態

左と中ボタンが右ボタンの操作になるとのことでした。

実際の状態

こんな感じで見た目はとてもきれいです。

実際に試してみると、たしかに左と中ボタンを押した際に右ボタンも同時に押したような状態になっています。(下の写真の状態)

マウスの動作チェックにはこちらのサイトで確認しました。

分解開始

分解にはこちらのサイトを参考にさせていただきました。写真が多く非常に参考になりました。ありがとうございます。

底面ネジ

最初に底面のネジを外します。ただし、ねじはすべてゴム足の裏に隠れているのでゴム足を剥がさなくてはなりません。ただし、上記のサイトを見るとネジ位置が端に寄っているものが多いので、ネジの部分だけゴム足のシールを剥がせばネジを外すことができます。

下記の写真の赤丸の位置にネジがあるので、ピンセットなどで近辺のシールだけ剥がしました。

ネジを外すとカパっと外れるかと思いきや、下記の写真の赤丸の部分にツメが2箇所あり簡単に外れないようになっています。専用工具がない場合はカッターの刃などをすき間に差し込み、きっかけを作ってからクレジットカードなどを入れてツメを外すと良いかと思います。

ただし、上下がフレキシブルケーブルでつながっているため勢いよく外さないように気をつけてください。

ツメが外れると簡単に分離できるようになります。下記写真の赤枠部分がフレキケーブルでつながっているのでピンセットなどで外します。コネクタの黒い部分を上に引き上げると簡単に外れるようになります。

ここで目視したのですが、一旦上部側の分解を進めました。ボタン類の基盤はプラスチックのカバーで隠れているので3箇所のネジを外します。

スイッチなどのパーツが確認できました。テスターで各スイッチの動作確認してみましたがこちらの基盤は異常ありませんでした。

ということで、どうやら問題はスイッチ側の基盤ではなく本体側にあるようです。

で、目視でもう一度見てみるとメインチップと思われる端子に付着物がありました。

メイン基板を顕微鏡で確認

詳しく調べるためにメイン基盤を顕微鏡で確認してみます。数千円の安物顕微鏡ですが、かなりはっきりと確認できるので重宝しています。

顕微鏡でよく見てみると、液体だった何かが乾いて固着してしまっているように見えます。

無水アルコールで洗浄

おそらく端子がショートして、ジャンク理由であるボタンの不具合につながっていると思われるため、この物体を除去します。

使用したのは無水アルコール、模型用の極細綿棒、歯ブラシの3つです。

まず、綿棒に無水アルコールを浸して汚れている箇所にヒタヒタになるように浸けておきます。

その後、歯ブラシで何度か清掃します。

2,3回繰り返し清掃しましたが、顕微鏡で見るとまだ白い物体が残っています。

7,8回繰り返すとようやく汚れがなくなりました。

仮組みして動作確認

この段階で不具合が改善されたか確認するために、スイッチ側の基盤をつないで動作確認してみます。

先程と同じようにマウスの動作チェックしてみたところすべて直っていました。

ということで、あとは元通りに組み直して完了です。

最後に

どのような経緯でメインチップの箇所に異物が混入したのか謎ですが、無事に修理できました。

  • この記事を書いた人

たけぞう

熊谷に住みながら都内のIT企業でエンジニアをしています。ガジェットやアウトドア用品についてレビューをしていきます。 趣味はスポーツジムでトレーニングやジョギングをすることです。

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